会長挨拶

 県民の皆様、兵庫県医師会ホームページにようこそお越し下さいました。第13代兵庫県医師会会長の八田昌樹と申します。兵庫県医師会は令和6年に創立77周年を迎える歴史と伝統のある医師会です。医師会員数は約8,700名で全国でも6番目の大きさです。兵庫県医師会は、日本医師会と連携・協力し、県下の郡市区医師会とも密接に連携・協力して、県民の皆様に安心・安全な医療を提供していくことを目標としています。
 新型コロナウイルス感染症は、昨年5月に5類感染症になって約1年が経過しました。同年冬にはインフルエンザとコロナの同時流行も起こり、今なおまだまだ警戒が必要です。将来、どんな新興感染症が襲来するかわかりませんが、県医師会は県行政とも連携・協力し、今回の経験を踏まえて県民のために立ち向かっていく所存ですので安心して下さい。
 令和6年1月1日に、能登半島地震が発生しました。兵庫県医師会は、いち早くJMAT兵庫を現地に派遣し、医療支援活動を行いました。今回の地震は、半島という特殊性のためインフラの被害が大きく、高齢社会でもあり、復興がなかなか進まない状況でした。日本ではこれから先、地震だけでなく、どこでどんな災害が起きるかわかりません。兵庫県医師会は、近隣の府県だけでなく遠方の医師会とも「災害時相互支援協定」を締結して有事に備えています。
 日本が超少子高齢社会に突入して10年以上が経過しました。団塊の世代が総て75歳以上の後期高齢者となり、国民の4人に1人が75歳以上となる2025年問題から、団塊のジュニア世代が65歳以上になり、65歳以上の高齢者が約4,000万人になる2040年問題もそれほど遠い話ではなくなってきました。今後は平均寿命よりも健康寿命の延伸が重要になってきます。「地域包括ケアシステム」は、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で生活できるよう包括的な支援・サービス提供体制の構築を地域ごとに目指しています。兵庫県医師会は、地域における医療・介護の関係機関、多職種と連携して、県民に包括的かつ継続的な在宅医療・介護を提供できるように県行政と協力していく所存です。
 かかりつけ医は、国民皆保険のフリーアクセスにおいて、あくまで国民が選ぶものです。患者さんは、診療科別や専門性の観点から複数のかかりつけ医を持つことも多く、必ずしも一つの医療機関においてかかりつけ医機能のすべてを持たなければならないわけでもありません。地域に根差して診療している医師は、地域住民の健康を守るため、それぞれの地域を面として支えており、地域医師会はそれに深く関与して運営していますのでご安心下さい。 兵庫県医師会は、県民の皆様の健康を守り、安心・安全な医療を提供していく所存ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 兵庫県医師会
会長 八田 昌樹