赤ちゃんの目が寄っている

赤ちゃんは、生まれて2-3か月頃から両方の目でものを見始め、視線もそろう様になります。この時期以降、たとえば4ヶ月健診の時点で目が内側に寄っている場合は内斜視を疑います。
生後早期に発症する内斜視に乳児内斜視があります。原因は諸説ありはっきりしていませんが、ずれの程度が大きいことが多いのが特徴です。また、両眼で見る脳機能の発達の障害が考えられています。一方、両眼で見る機能の発達には問題がなく、目を動かす筋肉やその神経の先天異常が原因で起こる斜視もあります。これを先天性眼筋麻痺と言い、生後すぐから内斜視や上下斜視を伴う場合があります。1歳以降の発症では、遠視が原因で起こる調節性内斜視があります。斜視を放置しておくと弱視になってしまったり、両眼で見る機能の発達が障害されて斜視の治療が難しくなります。

斜視の種類

  1. 生後4カ月までに起こる・・・乳児内斜視、先天性眼筋麻痺(麻痺性斜視)
  2. 1才前後に起こる・・・調節性内斜視

治療や療養に関してのアドバイス

  1. 手術
    生後早期に発症するものは手術による斜視の矯正が必要な場合が多く、状態によっては、プリズムが入った眼鏡で視線のずれを矯正します。
  2. 両目でものを見るための機能訓練を行います。

どこの科にかかったらよいか

眼科を受診してください。