スマートフォン(以下、スマホ)を長時間見続けると、以下のようなことが起こる可能性があります。
①近視が進行する
②スマホ老眼
③目が乾く
④内斜視
⑤睡眠不足
①近視が進行する。
近視は遠くが見えにくい状態です。見えにくいなら、眼鏡をかければ良く見えます。
それだけなら、大きな問題にはならないのですが、
近視のある方は緑内障になりやすい。
また、近視の度数が強い方に多いのですが、眼底が傷むことがあります。
緑内障が進行した場合や、眼底が傷むと、(これらは、中年以降におこります。)
メガネをかけてもぼやけたままです。
近視は進行しないに越したことはありません。
②スマホ老眼
「スマホを見続けた後、遠くを見るとぼやける。」
「スマホを少し離さないとはっきり見えない。」
こういった症状がスマホ老眼です。
ピントを合わせる筋肉の疲れが原因です。
③目が乾く
瞬きをすることで目の表面全体に涙が行き渡ります。
集中して物を見ると、瞬きの回数が減ります。このため、目が乾きます。
乾きがひどくなると、目がかすむ、コロコロする症状が出ます。
④内斜視
スマホを見る時は、自然と寄り目(右目は左方向、左目は右方向に目を向けます)になります。
長時間スマホをみると、寄り目の状態で目を動かす筋肉が固まってしまい、
遠くを見る時も寄り目のまま。つまり内斜視をおこすことがあります。
⑤睡眠不足
明るいと目が覚めて、暗くなると眠くなります。
目から光が入らなくなると、脳からメラトニンというホルモンが分泌され眠くなります。
逆に、光が入ると、メラトニンは少なくなります。
寝る前にスマホを見ると、メラトニンが少なくなるため、寝付きが悪くなり、眠りが浅くなります。
そのため、寝起きが悪くなり、日中、勉強・仕事に集中できなくなります。
日本眼科医会ではスマホの目に対する影響を予防するため、子供を対象に、
以下のことを推奨しています。もちろん、大人にも有効です。
1. 姿勢を正して、画面から30㎝以上離す。
2. スマホを30分見たら、20秒休む。
3. なるべく、屋外で活動する。
4. スマホを見ている間はパチパチ瞬き。
5. 寝る1時間前はスマホを見ない。
参考URL
日本眼科医会ホームページ:子どもの目・啓発コンテンツについて