床ずれとは、圧迫や摩擦などが原因となって組織の血液循環が悪くなり、皮膚の局所に発赤やただれ等を起こすことをいいます。初期のうちは、痛みと発赤程度ですが、放置すると水疱やただれの症状が見られるようになり、さらに感染症を起こして膿汁が出たり、潰瘍になったりすることもあります。
床ずれの原因は
圧迫や摩擦による血液循環障害、シーツや下着の湿気や体の不潔、栄養不良等があげられます。
痛みを伴い、病人の苦痛をより大きくしますから、まず予防を心掛ける。つまり、消毒・清潔心掛けて。訪問看護などの活用も
治療や療養に関してのアドバイス
長時間同じ姿勢を取らないようにする。シーツや下着などは通気性の良いものを選び、いつも清潔に保つようにします。最近は、エアマット・ウォーターベット・ビーズマット・円座クッションなどの介護用品も豊富にあるのでうまく使いわけましょう。
特にやせて骨が出た人や、骨粗髭症などで骨が曲がった人、浮腫がある人は、でっぱった部分に床ずれを起こしやすいので、日頃から観察して、見つけたら早めに処置するように。 「ケア」とはすなわち、時間をかけて、毎日行うものです。ケアする人の苦労も並大抵のものではないでしょう。しかし高齢化がどんどん進み、今や「ケア」は家族だけの問題ではありません。介護保険法施行により、訪問看護やヘルパー派遣、グループホームなど、地域全体で支える体制が確立されつつあります。高齢者のQOLを維持するとともに、ケアする人自身の健康的な生活のためにも、これらの制度をうまく活用して、高齢社会を乗り切ってほしいと思います。
どこの科にかかったらよいか
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