心臓の運動療法

心臓リハビリテーションってどういうものですか?

 心臓病で治療を受けた方がその後も適切な運動を続けることによって病気の再発を予防し、症状を改善させるのが「心臓リハビリテーション」という運動療法です。

治療の際の注意点はありますか?

 心臓の動きの悪い方に運動による負荷をかけるので循環器の専門医や心臓リハビリテーション指導士という運動療法の資格を持った理学療法士、看護師らの指導の下で事故が起こらないようにして取り組みます。
 運動強度の目安として「ボルグスケール」という指標があり、安静時の「6」から疲労困憊の「20」まで3の段階に分けたときに「楽からややきつい」に相当する「11~13」程度の運動が最も適した運動の範囲とされています。状態によっては自己流で誤った運動をするとかえって危険なこともありますから必ず専門家に運動の仕方や注意事項等を十分に指導してもらってから始められるといいでしょう。
 運動療法に加え、食事や生活習慣などの指導、ストレスをコントロールする心理療法なども合わせた「包括的心臓リハビリテーション」という考え方が大事になります。
 リハビリは長く続けることが大事ですので、嫌々やっても長続きしませんから楽しく取り組むことも大切です。