(糖尿病で)両足に異常を感じたら

 血糖値が高くなる病気である糖尿病は、神経障害、足壊疽(組織が腐ってしまうこと)、腎症、網膜症、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、白内障、性機能障害、歯周病などのさまざまな合併症を引き起こします。また、糖尿病腎症は尿毒症や、腎性網膜症の原因になります。

糖尿病の症状は

  • インスリンの分泌不足
  • インスリンの利用障害

胃の背中側にある膵臓から出るインスリンが血糖をコントロールします。このインスリンの量が少なくタイミングが悪いと糖尿病になります。また、インスリンの量は正常でも、インスリンが働きづらい状況(インスリン抵抗性)も糖尿病の原因になります。
高い血糖が長く続くことによって末梢神経の代謝異常と血管障害が起こり、神経障害が発症します。靴下をはく部分(足の指、足の裏)に左右対称の感覚障害が出ることが多いのが特徴です。

治療や療養に関してのアドバイス

高い血糖が長期に続いていた場合、急に血糖が下がることで神経症状が出ることがあります。糖尿病が進行して、神経がひどく傷ついてしまうと、感覚がなくなってしまい、怪我をしても自分ではわからず、壊疽を起こして足の切断が必要になることもあります。感覚が異常な部位の怪我や清潔には十分注意して下さい。禁酒・禁煙などの生活習慣を改善し、厳格に血糖コントロールを行うことが糖尿病神経障害の治療には大切です。

  • 運動、食事制限など自己管理が大切
  • 神経障害のある人は怪我に気を付けてください。

どこの科にかかったらよいか

まずはかかりつけの内科医に相談してください。
糖尿病専門医を紹介してくれるでしょう。