激しいかゆみ

疥癬虫(かいせんちゅう:ヒゼンダニ)というダニが人の皮膚に寄生(きせい)し、激しいかゆみを伴う病気を疥癬といいます。
「通常疥癬」と、感染力が強く寄生するダニの数の多い「角化型疥癬(ノルウェー疥癬)」の二つのタイプがあります。

症状について

疥癬虫(ヒゼンダニ)は指の間、わきの下、陰部などに疥癬トンネルという横穴を掘り、卵を産みつけます。また、他の部位には丘疹(赤いぶつぶつ)ができます。
長時間、直接肌が触れることで感染します。また、角化型疥癬の患者さんの使用した衣類や寝具を介して感染することもあり、家族間や病院、老人ホームなどで小規模な流行が繰り返しています。このように伝染性の疾患ですが病状が出るまでに約1~2ヶ月の潜伏期間があります。家族や周囲に疥癬の症状の人がいましたらしっかり治療を続ける事が大事です。

治療や療養に関してのアドバイス

殺ダニ剤であるオイラックス軟膏を入浴後に首から下の全身に充分に塗る。これを3日ほど続けるとダニは死滅し外へ排出されます。塗り残しが無いようにして下さい。また、イベルメクチンという内服薬、フェノトリンという外用薬により治療しやすくなりました。
湿疹との区別が難しく治療法が全く異なるため専門医での診断が必要です。

どこの科にかかったらよいか

皮膚科専門医にかかって下さい。