包皮を押し下げても出口が狭く、まったく亀頭が見えない状態の事を真性包茎と言います。思春期には改善されることが多く、基本的に小児期では治療の必要はありません。ただ炎症(亀頭包皮炎といい包皮が赤くはれ、痛みを伴ったり、うみが出たりします)を繰り返し起こしたり、排尿に時間がかかる排尿障害を伴う場合は、包皮の出口を広げる処置(ステロイド軟膏の塗布、包皮の飜転)や外科的治療を行う場合があります。
亀頭包皮炎治療のポイント
- 急性期
抗生物質の内服や抗生物質入り軟膏にて炎症のコントロール - 再発時
急性炎症治療後に包皮飜転処置による保存的治療(入浴時などに、痛がらない程度に、包皮の出口が押し広がるように、包皮を押し下げる。その後ステロイド軟膏を塗布する) - 繰り返す再発
外科的治療(麻酔下に余分な包皮を環状に切除したり、包皮の出口が広がるように切開を加えたりします)
余談
包皮飜転のゴールは、外尿道口(おしっこの出口)が見えるようになるまでです。包皮の内側と亀頭はくっついている事が多く、それをすべてはがす必要はありません。また亀頭とくっついている包皮の内側との間に白っぽいうみのようなものを認めることがありますが、これはきれいな垢であり無理に取る必要はありません。
どこの科にかかったらよいか
気になることがあれば泌尿器科でご相談ください。