「WPW」は、この病気を初めて提唱した3人の報告者 Wolff-Parkinson-Whiteの頭文字を合わせたものです。
WPW症候群の原因は
WPW症候群の人の心臓には、正常に伝わる心臓の電気の道(刺激伝導路)以外に別の道(副刺激伝導路)が生まれつき有って電気の指令が普通より早く伝わることによって起こる不整脈の病気です。どきどきしたり胸がチクチクするような症状のことが多いです。
頻拍発作には十分注意を。
治療や療養に関してのアドバイス
- 過労・睡眠不足・ストレス・飲酒・喫煙などは、心臓に負担を与えます。十分注意しましょう。
- 頻拍発作が起これば、深呼吸、息こらえ、水と氷を入れた洗面器に顔面をつける、などで発作が抑えられることもあります。
- 抗不整脈薬を服用して発作の予防に努めましょう。
- 薬物療法の効果がない場合には、心臓内に入れた電極カテーテルを介して副伝導路を焼灼したり、外科手術によって切断したりする方法などがあります。
胸部症状がなければ、薬物治療は不要の場合が多いです。必要以上に心配することはありません。
どこの科にかかったらよいか
胸部症状が見られるようでしたら、主治医と相談のうえ、循環器の専門医を訪ねるのがよいでしょう。