50~60歳代に多く、1万人に5~8人程度の頻度で見られるパーキンソン病は脳の病気です。症状として主なものは下記の通りです。
- 手足が震える
- 歩幅が狭くなる
- 前屈みでちょこちょこ歩く
- 表情に乏しくなる
- 肘の関節を他動的に曲げ伸ばしすると歯車のようにガクガクガクガクと動く
- 動作が緩慢になる
パーキンソン病の原因
脳の一部(中脳の黒質という場所)で作られるドーパミンという神経伝達物質が減少するために神経細胞同士の情報伝達の障害が起こり、手足の動き、体の動きが悪くなってきます。
何故そうなるのかは今の所よく分かりません。
治療や療養に関してのアドバイス
パーキンソン病は難病に指定されています。したがって医療費には、補助が出ますので、最寄りの保健所か健康福祉事務所に相談してください。歩行障害のため、転倒、骨折することもあり注意が必要です。最終的には寝たきりになる場合もありますが、近年、ドーパミンの補充療法以外の様々な薬理学的機序のパーキンソン病治療薬が開発され、薬物治療の選択肢が増えたことは朗報です。緩慢に進行していく難病なので患者さん本人も家族も焦らずに対処していく必要があります。また、介護保険制度のデイケアを利用してリハビリを積極的に行うことで運動機能が維持できる場合も少なくありません。デイケアに通所できない場合には訪問リハビリというサービスを受けることも可能です。
どこの科にかかったらよいか
内科、神経内科