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ママ、夜、足が成長痛で眠れないよー

ケガなどの原因がはっきりしないのに、夜に下肢を痛がります。幼稚園から小学校3、4年ごろまでのお子さんが多いようです。一般に「成長痛」と呼ばれています。 「成長痛」の原因は? 原因ははっきりしていません。成長時には骨と筋肉の成長のスピードが異なり、夜間に骨の方が筋肉よりも早く成長し、そのアンバランスで痛がるなどいろいろ言われています。 「成長痛」なら心配ない!!他の病気との区別が大切です 治療や療養に関してのアドバイス 他の病気が関係していないかを診断が必要です。 「成長痛」の痛みは、夜間によく生じます。痛い場所は、下肢です。下肢痛のときには、以下の疾患を考えます。成長痛・小児リウマチ・骨の腫瘍・以前のケガによる変形・先天的な奇形・スポーツによる膝関節の損傷 どこの科にかかったらよいか まずは、整形外科を受診してください。必要により小児整形外科医を紹介されます。

成長期に膝を押すとグッと痛いオスグット病

10~15歳ぐらいの子どもが膝の痛みを訴える場合、オスグッド・シュラッター病という病気がよくみられます。膝の皿(膝蓋=しつがい=骨)の下の少し膨らんだところが腫(は)れて痛みを訴えます。サッカーやバレーボール、野球など足をよく使う子どもにしばしばみられる病気です。 若い人の長びく膝の痛みの原因は 成長期にスポーツは肉体面・精神面の発育に重要な役割をはたしています。しかしながら、過度の訓練や無理な動作の繰り返しにより、発達途上の運動器に重大な障害をきたすことがあります。 オスグッド・シュラッター病の原因: 成長途中の脛(すね)の骨に、自分の筋肉の力(ちから)が強くかかり炎症が起きることが痛みの原因です。 その他の膝の痛みの原因: ※中年以後の人の膝の痛みは、変形性膝関節症などの病気もあります。 治療の基本「局所の安静」過剰な練習や無理な動作の繰り返しによって生じる慢性的な筋肉や腱の炎症などの

頻尿、排尿時痛、残尿痛、下腹部に不快感がある

細菌が原因で膀胱内の粘膜に炎症をおこす膀胱炎は、膀胱炎の患者さんの男女比を見ると、圧倒的に女性が多くなっています。「一生のうちに膀胱炎を経験しない女性はいない」といわれるほど女性はかかりやすく、また、何度となく再発を繰り返している人も少なくありません。 症状はどのようなものですか? おしっこをするときに痛い(排尿痛)、おしっこが近い(頻尿)、尿がにごっている(尿混濁)などが特徴的な症状です。そのほか、尿に血が混じる(血尿)、尿が残った感じがする(残尿感)、下腹部が重くスッキリしない(下腹部不快感)、尿が漏れる(尿失禁)などの症状もみられます。通常、熱は出ません。 膀胱炎が起こる原因は? 膀胱炎の多くは急性単純性膀胱炎で、尿道から侵入する大腸菌などの細菌に感染することで起こります。10歳代後半から更年期以降まで幅広い年齢層で発症しますが、20から30代の生殖活動期の女性に多いのが特徴です。

前立腺肥大症と言われた

男性は中年を過ぎる頃から排尿トラブルがある人が増えてきます。多くの場合、その原因となっているのが「前立腺肥大症」です。 前立腺とは? 前立腺はクルミのような形をした男性にだけある臓器で、膀胱の下の尿道を取り囲むように位置しています。思春期になると男性ホルモンの産生の増加により発育し、前立腺液(精液の約1/3)を作るようになります。前立腺液は、抗菌作用や精子の運動を活発にするはたらきがあるといわれています。 前立腺肥大症はどんな病気ですか? 前立腺肥大症は、加齢に伴って前立腺が大きくなり、尿道を圧迫し、さらに排尿時に前立腺などの筋肉が過剰に収縮することにより、尿の回数が多い(頻尿)、夜中に何度もトイレに行く(夜間頻尿)、尿が残った感じがする(残尿感)などの「刺激症状」や尿が出始めるまでに時間がかかる(遷延性排尿)、尿の勢いがない(尿勢低下)、尿が出終わるまでに時間がかかる(ぜん延性排尿)、尿

足の指のかゆみと爪の変色

足が痒いとか爪の色が変色してきたら何を考えますか?カビの一種である白癬菌やカンジダ菌が原因となって、足に水ぶくれが出来たり皮膚がはがれおちたり、時々痒みを伴うことがあります。これを一般に水虫と言います。更に進行すると爪に菌が侵入し、爪が混濁・肥厚してきます。この場合は爪の水虫です。 足の指がかゆく、爪も変色してきた原因は 皮膚科専門医により顕微鏡での菌検査を受けましょう。 治療や療養に関してのアドバイス 足の皮膚だけに症状がある時は抗真菌剤を塗り薬を根気良く塗りましょう。足の裏が硬く角化している状態や爪に症状がある時は抗真菌薬の内服が必要になってきます。内服方法は毎日継続する方法(3ヶ月飲む薬と6ヶ月飲む薬があります)とパルス療法という特殊な飲み方があります。パルス療法とは、一週間多めに内服しその後三週間お休みし、これを三回繰り返す方法です。 水虫と間違いやすい症状に、汗が関係する「汗疱」

高齢者の膝の痛みの代表・変形性膝関節症

年をとるにつれて体の節々(特に膝の関節)が痛み、階段の上り下りや長時間の歩行などがつらいという人が増えてきます。これは骨と骨との間にある軟骨が摩耗することによって関節が変形するために起こるもので、変形性関節症といいます。膝関節では変形性膝関節症と言われて、ひどくなれば水がたまり関節が腫(は)れてきます。 変形性膝関節症の原因は 関節が一度変形してしまうと元の状態に戻すことはできませんが、症状を和らげることは可能です。 治療や療養に関してのアドバイス 適度な体操と保温、減量の努力で膝の痛みはかなり和らぎます。 どこの科にかかったらよいか 痛みが強いときは整形外科を受診して下さい。また、膝の体操などの指導も受けましょう。

全身のむくみや息切れ、ふらつき(橋本病、慢性甲状腺炎)

慢性に経過する甲状腺の病気の「橋本病」は、90%以上は女性で30~60歳代に好発するとの報告があります。成人女性の25~30人に1人の割合でみられる、ごく一般的な疾患といえます。放置していてもまず心配はいりませんが、長期間経過しているうちに甲状腺機能低下症状(全身倦怠感・むくみ・しわがれ声・寒がり・便秘・脱毛など)が患者さんの20%くらいにみられることがあります。 「橋本病」の症状は 「橋本病」は代表的な甲状腺の自己免疫疾患で、橋本甲状腺腫、慢性甲状腺炎などの名があり、他臓器の自己免疫疾患と合併することもよくあります。多くは甲状腺が全体に硬く腫れますが、痛みもなく、内科などを受診したとき「甲状腺が大きいね」と触診した医師に言われて気づくほどで、甲状腺機能が正常な限り、甲状腺腫による圧迫症状以外は無症状で経過すると言ってよいでしょう。逆に言えばかなりの頻度で見落としもあると思われます。高齢者

血液検査でコレステロールの値が低い

健康診断などで「コレステロール値が低い」と指摘されると、高い場合と比べて情報が少なく、どう対応すればよいか戸惑うかもしれません。ここでは、低コレステロールについて解説します。コレステロールは、私たちの体の細胞を包む細胞膜の強度を保ち、外部の環境から細胞を守る大切な役割を担っています 。また、生命維持に必要なステロイドホルモンや、骨の健康に欠かせないビタミンDの材料でもあります 。 コレステロール値が低くなる背景には、以下のような病気や状態が隠れていることがあります。 1:肝臓の病気(肝硬変など)  2:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)  3:栄養障害や吸収不良 治療や療養に関してのアドバイス コレステロール値は「低ければ低いほど良い」というわけではありません 。極端に低い状態が続くと、血管がもろくなったり、免疫力が低下したりする可能性も指摘されています

突然の関節の痛みと腫れ

痛風は、血液中の「尿酸」という物質が増えすぎ(高尿酸血症)、関節の中で針状の結晶となって、ある日突然、足の親指の付け根などに激しい痛みを引き起こす病気です。 痛風の原因は 尿酸の過剰産生 尿酸の(腎)排泄低下 ストレス、疲労、アルコールの飲み過ぎ、肥満 治療や療養に関してのアドバイス 痛風発作の痛みは数日で治まることもありますが、原因である高尿酸血症は続いているため、放置すると発作を繰り返し、慢性化します。 慢性化すると、関節の変形や腎障害、尿路結石などを引き起こすほか、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクも高まります。  生活習慣の改善: 1;食事: プリン体や糖分の多い食品、アルコール(特にビール)は控えめに。  2;水分摂取: 尿量を増やして尿酸の排出を促すため、1日2リットルを目安にしっかり水分を摂りましょう。  3;運動: ウォーキングなどの

血尿や蛋白尿

健康診断で血尿やタンパク尿を指摘されても、自覚症状がないことがほとんどです。 しかし、症状がないからといって放置してはいけません。 特にタンパク尿が続く場合は注意が必要です。 これらの症状で最も多い腎臓の病気が「IgA腎症」です。 IgA腎症とは 免疫を担う「IgA(免疫グロブリンA)」という物質が、腎臓のフィルター機能を持つ部分(糸球体)に沈着し、炎症を引き起こす慢性の腎炎です。 はっきりとした原因は不明ですが、風邪の原因となるウイルスや、扁桃炎などを繰り返すこととの関連が指摘されています。 IgA腎症は、治療せずにいると、約3分の1の方が徐々に腎機能の低下が進み、腎不全に至る可能性があるため、早期の対応が重要です。 治療や療養に関してのアドバイス 1:血尿のみの場合: まずは定期的に尿検査、血圧測定、腎機能の血液検査を受け、経過を観察し