目の前に黒いものが飛ぶ
「目の前に黒いものが飛ぶ」状態を飛蚊症(ひぶんしょう)と言います。飛んでいるものは蚊のようなもの、糸くずや丸い輪であったりします。色も半透明なものから黒いものまでさまざまで、数も1個から数個、あるいは多数のこともあります。目を動かすと一緒についてきます。明るく、背景が白い場所で目立ちます。 飛蚊症の原因は主に2つあります。 ①年齢とともに自然に起こる場合眼の中には硝子体というゼリー状のものが詰まっています。子供のころは、硝子体は透明です。しかし、長い年月を経て、自然に硝子体の一部が濁ります。(網膜と接した部分が濁ります。)同時に、硝子体はゆっくりと縮みます。ある年齢になると、縮んだ硝子体は一部の濁りとともに網膜から離れます。濁りが網膜から離れると、濁りの影が網膜に映ります。これが飛蚊症です。②病気が原因で起こる場合硝子体出血を起こす病気 (糖尿病網膜症など)では、出血の影が飛蚊症を起こしま