
わきの下には、刺激的な臭いを放つ脂肪を分泌するアポクリン汗腺という特別な汗のでる管があり、思春期になると急に発達します。もちろんその働きには個人差がありますが、汗かきの人、つまり分泌量の多い人は気にされる事が多いようです。匂いの元は汗そのものではなく、皮膚についている細菌が原因とも考えられています。元々、体臭の強い西洋人の社会ではわきがの匂いを消す目的で高級な香水が発展しました。清潔にしている女性にかぎって、わきがの相談が多いのは無臭を好む国民性もあるのかもしれません。
わきがの原因は
- わきの皮下にあるアポクリン汗腺からでる汗
- 周囲の皮膚の細菌

わきがの治療は
汗の分泌を抑える対症療法と、汗腺の除去を目指す根治治療に分けられます。
- 汗の分泌を抑える外用剤を塗布する
過剰な発汗が6ヶ月以上続き、日常生活に影響がある場合、症状の頻度などから「原発性腋窩多汗症」と診断された場合は、抗コリン作用を持つ外用剤が保険適応となります。医療機関では、保険適応以外の医療用のデオドラント剤を扱うところもあります。また、皮膚科で殺菌作用のある薬剤を処方してくれる場合もあります。匂いの抑制には有効です。 - わきの皮下にあるアポクリン汗腺を除去する
皮膚を大きく切開し、アポクリン汗腺をきれいに除去する手術が長く行われてきましたが、切開線が瘢痕となって残るため、満足度の低い方法でした。その後、2センチほどの切り目からストローのような吸引装置を挿入してアポクリン汗腺を吸い出してしまう方法が発展しています(保険適応外)。しかし、やはり小さな傷が残ること、また吸い残しのアポクリン汗腺から匂いがでることなど、課題もあります。最近では切らずに皮膚表面に電磁波を当てる治療器等が開発されています(保険適応外)が、効果の認定にはまだ時間を要するでしょう。

どこの科にかかったらよいか
皮膚科で相談し、手術を希望する場合は形成外科等に紹介してもらいましょう。