
痛風は、血液中の「尿酸」という物質が増えすぎ(高尿酸血症)、関節の中で針状の結晶となって、ある日突然、足の親指の付け根などに激しい痛みを引き起こす病気です。
痛風の原因は
尿酸の過剰産生
- 尿酸の材料(プリン体)が多い食品(いわし類、内臓類、肉汁)の摂り過ぎ
- 飲酒
- 血液の病気や悪性腫瘍
- 薬剤(利尿薬、喘息治療薬、結核治療薬、少量のアスピリンなど)
尿酸の(腎)排泄低下
- プリン体の摂りすぎ: レバーなどの内臓類、魚の干物、肉汁などに多く含まれます。
- アルコールの過剰摂取
- 肥満、ストレス、激しい運動
- その他: 遺伝的要因、腎機能の低下、特定の薬剤の影響など

ストレス、疲労、アルコールの飲み過ぎ、肥満

治療や療養に関してのアドバイス
痛風発作の痛みは数日で治まることもありますが、原因である高尿酸血症は続いているため、放置すると発作を繰り返し、慢性化します。 慢性化すると、関節の変形や腎障害、尿路結石などを引き起こすほか、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクも高まります。
生活習慣の改善:
1;食事: プリン体や糖分の多い食品、アルコール(特にビール)は控えめに。
2;水分摂取: 尿量を増やして尿酸の排出を促すため、1日2リットルを目安にしっかり水分を摂りましょう。
3;運動: ウォーキングなどの軽い有酸素運動で肥満を解消しましょう。ただし、激しい運動は逆効果です。
4;薬物療法: 生活習慣を改善しても尿酸値が十分に下がらない場合(目安として尿酸値9.0mg/dL以上など)は、尿酸値をコントロールする薬を服用します。 薬は自己判断で中断せず、医師の指示通りに続けることが大切です。

どこの科にかかったらよいか
まずは、かかりつけの内科、または痛む関節の治療のために整形外科を受診してください。