肛門の血流が悪くなって、肛門を締めるクッションの役割を果たしている組織が腫れ、いぼのように膨らんだ「いぼ痔(痔核)」には肛門の直腸側にできる内痔核と、外側にできる外痔核があります。
治療や療養に関してのアドバイス
内痔核は排便時に出血したり、痔核が肛門外に飛び出たりすることがあります。症状が軽ければ座薬で様子を見ます。症状が悪化すれば手術となります。内痔核であればジオンという薬品を注射し痔核を固める治療法があります。すべての痔核に実施できるわけではありませんが、痛みも少なく入院も短くなります。日帰り入院も可能です。
痔の手術後は排便習慣の改善が大切です。
- 便意があったら我慢しない。
- 無理に出し切ろうとしない。
- 排便時間は3分以内。
- 肛門周囲を清潔にする。
- 温水洗浄便座で洗いすぎない。
- あまり神経質にならない。
治療をしても良くならない場合、直腸や肛門のがんや、排便時に直腸が出る「直腸脱」など、他の病気も考えられ、精密検査が必要です。
どこの科にかかるとよいか
肛門科や、消化器科を受診してください。