これっていわゆる「産後のうつ」?

産後の病気といっても様々です。
マタニティブルーズ・産後うつ病・産後精神病・過去にあった心の病気の再発・出産による身体的合併症に伴う精神病状態などがそうです。
産後うつ病は日本でも欧米と同じく13%前後といわれています。決してまれな病気ではありません。

病気のことをよく知りましょう

マタニティブルーズは出産直後から1週間頃までに出現します。涙もろさと抑うつ、不安、緊張、集中困難、困惑、不眠などの神経症状とともに、疲労、頭痛、食欲不振など体の不調も感じます。しかし自然に軽快するので、治療の必要はありません。

産後精神病は産後2週間以内の早い時期に、急激に症状が出ることが多いです。不眠や焦燥を訴えた後に、幻覚、妄想、精神病症状が急に出現します。1000回の出産に1〜2人の人に発症するといわれていますが、ちゃんと治療をすれば数ヶ月で軽快することが多い病気です。

産後うつ病は出産後数週から数ヶ月以内に出現し、出産後一ヶ月頃に発症のピークがあります。症状は抑うつな気分、不眠、集中力の低下、食欲不振と体重減少、不安とパニック発作、罪の意識、自分は無価値だと考えたり、自殺願望、赤ん坊を傷つけるのではないかという不安を感じることもあります。
産後うつ病は母子の愛着の形成を妨げます。赤ちゃんは、応答性の乏しい抑うつ的な母親に対してさえ、積極的に関わろうとするが、応答が得られないと、赤ちゃんも応答しなくなり、みずからも抑うつスタイルを発達させるといわれています。

出産後にはこんな病気になることがあるということを覚えておいてください。
おかしいなと思ったときには相談しましょう。

どこの科にかかったらよいか

出産された産婦人科もしく近所の産婦人科で相談しましょう。
近くの産婦人科は兵庫県産科婦人科学会のHPで調べれます。⇒ HP
電話やメールでの相談は、兵庫県思いがけない妊娠SOSへ ⇒ HP