
手のしびれは、神経の圧迫や血行障害によって生じることが多く、傷害される神経の部位によって、しびれる場所が決まります。中指から人さし指、親指のしびれは、手首での神経の圧迫が考えられます。病状が悪化しますと、親指の付け根部分の筋肉の膨らみが痩せて、つまみ動作がしづらくなることがあります。
手(親指・人さし指・中指)がしびれる手根管症候群の症状は
- 発生の男女比は1対5と女性が圧倒的に多い。
- 手首をよく使う人に起こりやすい。
- 原因の不明な特発性と呼ばれているものが殆ど。
- 妊娠・出産・更年期に多い。
- その他、家族性・外傷・変形性関節症・リウマチ関節炎・職業性など。

治療や療養に関してのアドバイス
初期の治療としては手首を装具などで2週間から1ヵ月ほど固定して動きを制限し、圧迫による神経のはれを抑えるようにします。はれを取り除くためにステロイド剤の注射や、消炎鎮痛剤や低周波などの物理療法も効果があり、患者さんの7、8割はこれらの治療で症状が軽くなります。症状が軽くならない場合や軽くなったり重くなったりを繰り返す場合は、手術を行い神経の圧迫を取り除きます。職業性の場合は職場の変更が必要になることがあります。

どこの科にかかったらよいか
早めに整形外科を受診し、症状の程度を見極めてもらって下さい。 レントゲン検査やMRI検査、神経の伝わり方の検査も参考になります。