過多月経(ひどくなると貧血になります)、月経困難症、周囲の臓器への圧迫症状
(下腹部痛、腰痛、便秘、頻尿、排尿困難など)などが起こる病気を子宮筋腫といい、不妊や流産の原因になることもあります。
貧血や圧迫症状などご自分にとって不都合な症状がなければ治療の必要はありません。定期的な検診は必ず受けましょう。不都合な症状がある場合には治療が必要です。
治療や療養に関してのアドバイス
内科的治療と手術療法があります。
・内科的治療
閉経が近い年齢の方の場合には、薬による内科的治療が行われます。
子宮筋腫は女性ホルモン(エストロゲン)の働きで大きくなります。
薬でエストロゲンの分泌を減少させる(偽閉経療法)ことによって子宮筋腫を小さくします。
もうひとつは低用量ピルを使用することもあります。ピルによって月経時の出血も少なくなり月経痛緩和します。
・手術療法
子宮を取ってしまう(子宮全摘術)と筋腫だけを取る手術(筋腫核出術)があります。その他には、保険適応はありませんが、集束超音波装置による治療(超音波により筋腫を小さくする)や子宮を栄養する血管をつめてしまう治療法(子宮動脈塞栓術)があります。
参考URL
日本産科婦人科学会ホームページ:子宮筋腫