目が開けにくく、けいれんする

まぶたがぴくぴくすることがあります。これを「眼瞼ミオキミア」と言います。これは、目が開けにくくはなりません。通常は数日から数週間で自然に治まります。
それに対して、治療が必要な病気は二つあります。「片側性顔面けいれん」と「眼瞼けいれん」です。
片側性顔面けいれんは、まぶたの症状に加えて、同側の頬、口角がピクピク動いてしまいます。通常片方だけおこります。眼瞼けいれんは、まばたきが増え、目が開けづらくなり、まぶしさを感じたり、ゴロゴロしたりします。ドライアイの症状と似ているところがあります。
病名にけいれんとありますが、ぴくぴくが目立たないことも少なくありません。目をつぶるのは問題ないのですが、開けづらくなります。眉間にしわを寄せ、力を入れながら目を開けなければならない状態です。治りにくい病気です。

治療や療養に関してのアドバイス

治療は「ボツリヌス療法」が中心です。
ボツリヌス菌という細菌の毒素を安全に加工した薬品を、目の周りの筋肉に注射し、筋肉の緊張をやわらげる治療法です。
数ヶ月すると効果が薄れるので通常3ヶ月毎に注射をします。
良くなって治療を終了できる場合もあります。このほか向精神薬の内服や手術による治療もあります。

どこの科にかかったらよいか

まずは眼科を受診してください。ボツリヌス治療は、実施している施設と、していない施設がありますので受診された眼科で相談してください。