首や肩の筋肉は重い頭や腕を支えて緊張した状態が続きます。同じ姿勢や長時間細かい仕事をした後などに、首や肩甲骨や肩のあたりに「重だるい」「つまる」「はる」などと感じることを肩こりと呼んでいます。
肩こりの原因は
運動不足や精神的ストレスと深い関連があります。じっと同じ姿勢を続けていると僧帽筋・肩甲挙筋などの首肩まわりの筋肉の血行が悪くなり、酸素や栄養の供給が不充分になり疲れや重だるさを感じます。仕事や家事、車の運転などはもとより、現代ではパソコンやスマホの操作が加わります。
治療や療養に関してのアドバイス
同じ姿勢を続けないことが大切です。仕事中に少しの合間を見つけて肩甲骨回しなどの軽い体操をします。
腕を机や肘掛けに置くだけでも筋肉の負担軽減になります。
自分に合った高さの椅子を使い、照明も暗すぎないようにしましょう。
かかとの高い靴、窮屈な靴は肩こりにつながります。
寝返りを打つので難しいですが、枕の高さにも気をつけましょう。
イライラやくよくよの精神的ストレスは肩こりをひどくします。簡単ではないでしょうがストレスの軽減を図りましょう。
外国人の多くは日本人ほど肩こりに悩まされていないと言います。その理由として日本人の意識の中に古くから肩こりが病気のように刷り込まれてきた歴史があるとする考えがあります。意識し過ぎないことも大切です。
首を動かして腕にしびれが走ったり、あまりに頑固な痛みがある場合は、頚椎からの神経障害や内臓疾患からの可能性がありますので注意が必要です。
どこの科にかかったらよいか
整形外科をお勧めします。