高齢者の骨折は、体内のカルシウムが不足して、骨がスカスカになり、もろく折れやすい骨粗鬆症が原因の一つです。骨粗鬆症は高齢になるほど増えて、圧倒的に女性に多い病気です。女性ホルモンは骨が溶けるのを防ぐ働きをしています。しかし、閉経により女性ホルモンの急激な分泌の減少のために骨が溶け出しやすく、骨粗鬆症になってしまいます。
骨粗鬆症の症状は
- 背が低くなった。
- 腰や背中が痛んだり、曲がってきた。
- 転んだり、尻餅をついただけで骨折した。
足や上腕の付け根、手首、背骨などの骨折が起こりやすいのですが、その骨折により、寝たきりになる原因になることが多いので骨粗鬆症の予防の必要性があります。
治療や療養に関してのアドバイス
骨粗鬆症の心配のある方や、検診などで骨粗鬆症を指摘された方は、すぐに治療を受けて、少しでも骨を丈夫に保つことが必要です。若いときにバランスの良い食事でカルシウムを十分に摂り、骨を強くしておくことで、骨粗鬆症を防ぐことは重要です。すでに骨粗鬆症と診断された方でも乳製品、小魚、海草、野菜などカルシウムを含んだ食品をバランス良く摂取することが大切です。
骨を丈夫にするためには適度な運動も必要です。無理のない毎日続けられる運動を生活に取り入れましょう。適度の日光浴もビタミンDの合成には必要です。
治療は、内服や注射などの薬剤で行います。
骨粗鬆症の予防
- 若いうちに骨を丈夫にしましょう。食事によるカルシウム摂取が重要です。
- 運動も大切です。運動により骨への刺激や血流が良くなり骨を丈夫にします。
- カルシウムの吸収に必要なビタミンDの合成には日光浴が必要です。
- 自分の骨密度を知って、早めの緻密な対策を! 医療機関を受診して骨密度の程度をチェックしてもらいましょう。必要ならスグに治療を始めましょう。
既に骨粗鬆症の状態になってしまった方は、治療を根気よく続けてください。運動療法については、その程度に応じて異なりますので、無理に始めないで主治医にご相談ください。
どこの科にかかったらよいか
内科か整形外科を受診してください。