卵巣の内部に分泌物などが溜まって腫れる良性の腫瘍を「卵巣のう腫」と言います。溜まった内容によっていくつかに分類されています。髪の毛や歯、骨、脂肪などが含まれているのが、「皮様のう腫」。子宮内膜症が原因で、中に血液が溜まった「チョコレートのう腫」。サラッとした液体が溜まった「漿液性のう腫」、ゼラチンのようにドロドロした粘液が溜まった「粘液性のう腫」などいろいろな種類があります。
卵巣のう腫の原因は
卵巣のう腫の多くは、その原因は良く分かっていません
治療や療養に関してのアドバイス
卵巣は骨盤の中にある器官ですから何か異状がおきてもなかなか自覚症状が現れず、妊娠や生理不順、不正出血など別のことで産婦人科を受診した時に、たまたま見つかることがよくあります。
下腹部の痛みなど症状が出てきた時には、卵巣はすでに「こぶし大」程にはれていることが多いです。子宮癌検診と同じく卵巣の検査も定期的に受けるなど早期発見につとめて下さい。
良性で、自覚症状も無ければ定期健診で経過を診ることができる場合がありますが、大きなのう腫や悪性化しやすいタイプののう腫の場合は手術が必要になります。卵巣のう腫は大きくなったり、悪性化しても自覚症状が現れないことが多いですので、必ず定期検診を受けられることをお勧めします。
どこの科にかかったらよいか
産婦人科を受診して下さい。