成長期の腰の痛み

腰痛の原因は

  • 脊椎(腰椎)分離症
  • 腰椎間を結ぶ関節の加齡による痛み
  • 椎間板ヘルニア
  • 筋膜による痛み     など挙げられます。

脊椎分離症は健康な成人の4~8%でみられ、必ずしも腰痛が発生するとは言えません。

成長期の青少年やスポーツ選手に多く見られる脊椎分離症の中で、最も多いのが骨盤に近い腰椎の分離です。腰椎の椎弓と呼ばれる部分が疲労骨折し、骨と骨が離れたままの伏態になります。自然治癒もありますが、分離症が一度完成すると、再び分離部がゆ合することはありません。

治療や療養に関してのアドバイス

腰痛予防には、日常生活での注意として、長時間立つときには両足をそろえて立たない、中腰になる姿勢を避ける、固い布団に横向きで軽く膝を曲げて寝るなど、腰への負担を軽減することが大切です。
分離症の症状の軽いうちは、薬の服用、理学療法でよいと思います。症状が改善しない場合には、痛みを引き起こしている炎症そのものを鎮静化させるような注射や装具療法など、もう少し強い治療をすることもあります。ただ、分離した骨を固定する手術は、成長期の患者さんの体にとって負担が大きく、日常生活に大きな支障がなければ、手術は一般に勧めていません。

どこの科にかかったらよいか

整形外科医の専門医に痛みの原因の検索をしてもらって下さい。