皮膚の色素が部分的に抜け白くなってしまう状態を「尋常性白斑」と言います。全身の広範囲に出来る「汎発型」、局所に限局する「限局型」、体の左右どちらかに出来る「分節型」の三つのタイプがあります。人にうつる病気ではありませんが、治りにくい病気で他人から見られることから美容上の問題があります。
原因について
免疫異常によって色素を作る細胞を攻撃するためと考えられています。甲状腺機能亢進症や悪性貧血などの「自己免疫疾患」を合併することもあります。また、精神的ストレスが誘因になることもあります。
治療
- 外用薬
ステロイド剤 免疫抑制剤(タクロリムス軟膏) ビタミンD3製剤 - 紫外線療法
PUVA療法(光感受性薬剤を外用した後に紫外線UVAを当てる方法)
ナローバンドUVB(紫外線UBVの一部が出る装置)を当てる方法
エキシマレーザー、エキシマライトを当てる方法 - 内服薬
ステロイド剤(白斑の拡大傾向が強い時) - 皮膚移植手術
- セラピーメイク
肌色のカバーマークを外用して隠す方法
注意:日焼けすると白斑周囲の皮膚色が濃くなり白斑がかえって目立つため、外出時はサンスクリーン剤を外用しましょう。
どこの科にかかったらよいか
皮膚科を受診して下さい。