血液検査でコレステロールの値が低い

健康診断などで「コレステロール値が低い」と指摘されると、高い場合と比べて情報が少なく、どう対応すればよいか戸惑うかもしれません。ここでは、低コレステロールについて解説します。コレステロールは、私たちの体の細胞を包む細胞膜の強度を保ち、外部の環境から細胞を守る大切な役割を担っています 。また、生命維持に必要なステロイドホルモンや、骨の健康に欠かせないビタミンDの材料でもあります 。


コレステロール値が低くなる背景には、以下のような病気や状態が隠れていることがあります。

1:肝臓の病気(肝硬変など) 

2:甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 

3:栄養障害や吸収不良

治療や療養に関してのアドバイス

コレステロール値は「低ければ低いほど良い」というわけではありません 。極端に低い状態が続くと、血管がもろくなったり、免疫力が低下したりする可能性も指摘されています。まずは、なぜ数値が低いのか、その原因を調べることが大切です。検査の結果、背景に特定の病気が隠れておらず、体調にも問題がない場合は、過度に心配する必要はありません 。コレステロール値が多少低くても、健康上問題ないことがほとんどで、食事などを特に変える必要もないでしょう 。近年では、総コレステロール値だけでなく、LDL(悪玉)コレステロールやHDL(善玉)コレステロールのバランスが重視されています 。

    どこの科にかかったらよいか

    背景に肝臓や甲状腺などの病気が隠れている可能性もあるため、まずは内科を受診してご相談ください 。