[2026/12/17] 令和8年度兵庫県医師会第2回学校医研修会の開催について

 近年における社会環境と生活習慣の変化に伴い、児童・生徒の健康に関する問題も非常に多岐にわたり、学校医の新しい取り組みが求められております。
 本研修会では、学校保健に関するトピックスを取り上げ、学校医、学校・幼稚園等関係者の基礎的素養の向上を図り、学校健康教育の充実を目指すもので、実際に学校保健に携わる学校医だけではなく、一般会員も参加ください。
 なお、会場へは、公共交通機関をご利用の上、お越しください。
※災害等のやむを得ない事情によって、開催を中止とする場合には、申込時の登録メールアドレス宛に連絡しますので、開催前に必ず確認ください。


1.日  時:令和8年12月17日(木)14:00~16:00


2.会  場:西宮市立勤労会館ホール(現地開催のみ)

       (西宮市松原町2-37)


3.講  演:「発達特性のある子どもの学校適応を支えること― 診断に頼りすぎず、必要な支援を届けるために ―」

          永瀬医院 院長

          神戸大学 客員教授、神戸大学大学院医学系研究科 非常勤講師 

            永瀬 裕朗

 (講演概要)

 学校現場では、「集団指示が入りにくい」「落ち着きがない」「友人関係でトラブルになる」「学習についていけない」「登校できない」といった児童生徒について、発達障害の可能性を指摘され、医療機関への受診やWISC-V等の発達・知能検査を求められる場面が増えている。しかし発達特性は連続的であり、特性があることと発達障害と診断されることは同義ではない。

 発達障害・神経発達症は、認知・行動上に現れる表現型を一定の基準で分類する診断であり、その背景にある遺伝学的、神経学的、身体的な原因診断とは別の階層に位置する。さらに、現在の診断体系は、対人コミュニケーション、注意・衝動性、知的機能、読み書き、運動協調など、一定の機能領域に生じる困難を診断単位として整理したものであり、児童生徒の発達プロフィール全体を網羅するものではない。例えば、処理速度、言語理解、視空間認知、ワーキングメモリなどの特定領域に著しい弱さがあり、学校生活上明らかな困難を認めても、それだけでは特定の神経発達症の診断基準を満たさない場合がある。このような児童生徒にも個別の教育的配慮は必要である。

 一方、学校での支援や手続きを進めやすくするために、「何か診断をつけてほしい」、特にASD等の診断を求められることもある。しかしながら不正確な診断は、その後の行動を診断名だけで説明する固定的理解を生み、不安、抑うつ、学習症、環境とのミスマッチ、さらには身体・神経疾患など本来評価すべき問題を見逃す可能性がある。また、不要な医療化・療育化、さらには将来の保険加入時に告知・審査上の不利益を生じる可能性などにつながり、本人や家族に長期的な影響を与えることも考慮する必要がある。

 本講演では実際の臨床症例を通じて、発達障害診断の考え方、WISC-V等の検査で分かることと分からないこと、医療につなぐべき状態、学校環境と不登校・二次障害との関係を整理する。診断は医学的に適切に行い、支援は診断名ではなく本人の機能上の困難に応じて柔軟に届けることが重要である。学校医、養護教諭、教職員と医療機関が、それぞれの役割を理解し、診断の有無にかかわらず児童生徒の学校生活への参加を支える方法を考えたい。                                              



4.申込方法:下記申込フォームより令和8年12月3日(木)までにお申込みください。
       (受講票を送付いたしますので、当日ご持参ください)                                                    


5.単  位:日医生涯教育講座…2単位(CC:72)                
                            日本小児科学会新更新単位(ⅲ小児科領域講習)…1単位(申請中)


【予告】※開催内容等詳細については後日改めてご案内いたします。

  〇(第3回)日時:令和9年1月28日(木)14:00 
        会場:兵庫県医師会館


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例)医療機関、学校名、所属なし等
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例)090-xxxx-xxxx(ハイフンを入れて下さい)
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郵便番号
例)651-8555(ハイフンを入れて下さい)

住所

例)神戸市中央区磯上通6-1-11
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