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尿路結石を何回も繰り返し起こしている

尿管結石は再発することが多く、再発予防はできないものかと質問をよく受けます。尿路結石は様々な要因が重なり合い形成されるため、原因を特定できない場合が多いです。 しかしながら、特定の基礎疾患を有する場合に有意に結石の罹患率が高いことが知られています。①胃腸疾患(胃潰瘍、クローン病、腸切除)②クッシング症候群③長期臥床④骨折⑤高尿酸血症(内服薬が原因の場合もあり)⑥膠原病⑦緑内障てんかん(内服薬が原因)  などが挙げられます。 このような疾患を有する患者さんは、病気のためや病気に対する治療薬のために、ステロイドホルモンやカルシウム、尿酸などの代謝のバランスが悪くなり結石形成につながるといわれています。このような場合、基礎疾患の治療を行うことや治療薬の変更などで結石の再発が防げる場合もあるため、上記疾患を罹患している患者さんで結石に罹患した場合は主治医の先生にも報告をした方がよいでしょう。 また

動悸や息切れや胸部不快感

不整脈は脈が一定にならず不規則に乱れて打つことです。乱れ方にはさまざまな方があり、場合によっては生命にかかわることも有ります。診断はまず安静時心電図をとり、これで異常が見つかれば次に長時間心電図(ホルター心電図)をつけてより詳しく調べます。 不整脈の原因は 心臓が悪くて不整脈が出ている場合と、心臓が悪くなくても不整脈だけ出る場合もあります。またその種類もいろいろありますが、大きく分けて心臓の上の部屋からのもの(心房由来)、と下の部屋(心室由来)があります。また、命には直接影響しないものとすぐ治療しないと命にかかわる不整脈も有りますが、大事なのは、自分の不整脈がどのようなタイプの不整脈かを知っていることが大切です。 治療や療養に関してのアドバイス 不整脈には単発型と連発型があります。単発型は、不整脈が連続して起こらず、正常な脈と脈の間に独立して起こります。治療が必要でない場合が多いのです。連

見た目で赤いおしっこが出る

尿の経路(尿路)に何らかの異変がありますと、尿の中に赤血球が混じるようになります。これを「血尿」と呼びます。血尿には、自分の目で見て判断できる「肉眼的血尿」と、顕微鏡検査や尿定性試験で初めて分かる「顕微鏡的血尿・尿潜血」の2つに分けられます。肉眼的血尿の場合は、膀胱がんや腎がんなど悪性腫瘍の可能性もあるため、必ず泌尿器科専門医の検査を受けて下さい。一方、顕微鏡的血尿や尿潜血の場合には、検査をしても明らかな異常が見つからないことの方が多いですが、必ず一回は検査を受けて種々の病気がないことを確認しておきましょう。 長く血尿が続く原因は 腎炎・膀胱炎、腎結石・尿管結石、腎癌・膀胱癌 など。 尿路に結石や腫瘍があるかどうかを調べるには、レントゲンやCT、MRI、エコー、膀胱鏡などを用い、外来での検査が可能です。膀胱癌などでは痛みを伴わないこともありますので、血尿が続けば早めに泌尿器科を受診して下さ

両親がRh(+)とRh(-)の場合に子どもに与える血液型不適合とは?

Rh因子(アールエイチいんし)とは、血液型を決定する因子の一つ。 血液型では、ABO式はよく知られていますが、Rh式については聞いたことはあるがあまりよく知らないという方が多いようです。現在は40種以上の抗原が発見されているが、一般に輸血などの際に強い影響を与えるD抗原を持っている場合をRh 陽性「Rh(+)」、持っていない場合をRh 陰性「Rh(-)」といいます。日本人では200人に1人がRh(-)で、ほとんどの方はRh(+)です。血液型不適合による反応が起こるのは、母親がRh(-)で授かった子供(胎児)がRh(+)の場合です。母親も子供もRh(+)同志、あるいはRh(-)同志の場合には何ら問題はありません。 血液型不適合の症状は Rh(-)の母親にとってRh(+)の胎児を排除しようとする変化が起きます。抗原抗体反応といっています。抗原は胎児の血液のD抗原です。このD抗原を排除する抗体が

生理不順のまま成人になった場合の妊娠への影響

月経が始まって数年間はホルモン調節機構が未熟なため生理不順になることはよくありますが、成人になってからも続いている場合は、将来の妊娠に対して問題になることがありますから、産婦人科で診察を受けられることをお勧めします。 正常な月経は ホルモン調節異常が生理不順の原因であれば薬物療法で劇的に改善します! 治療や療養に関してのアドバイス 月経不順であった人も20歳頃には順調になることが多いです。しかし進学や就職で一人暮らしを始める、アルバイトを始めるなど生活や環境の変化及び精神的なストレスでホルモン調節に異常をきたし月経が不順になることがあります。多くはホルモン治療することで、月経は正常周期に戻ります。妊娠可能かどうか心配なら、基礎体温を測定して排卵の有無を確認します。基礎体温を記録して持参していただくと診断に役立ちます。 生理不順の原因がホルモン調節異常ではない場合 不必要な内診はしません。産

成人まで放置していた斜視

片方の目は見たい方向、もう片方は違う方向に目線が向いてしまう状態を斜視といいます。斜視は、ずれる方向によって、外斜視、内斜視、上斜視などがあります。目線が、外に広がっていれば外斜視、内側に寄っていれば内斜視です。上斜視は、整容的にはわかりにくい斜視ですが、少しでもあれば、複視を自覚することが多く、見栄えのわりに生活がしにくくなる斜視です。 幼少時に、問題になるのは、多くの場合、内斜視による弱視です。内斜視があっても、眼鏡などによる弱視治療を優先するため、斜視治療を後回しにせざるを得ない場合があり、内斜視が残ってしまうことがあります。また、高度な外斜位があっても頑張って正位の状態が保てる場合は、経過観察になる場合も多く、これが大人になって外斜視となってしまうこともあります。 上斜視は、子供のころから放置されていて大人になって発症することはほとんどなく、突然発症する麻痺などで起こることが多い病

診察時に血圧が高くなる

普段はそうでもないのに医師の診察時に血圧測定を受けると血圧が高くなるのを白衣高血圧症と呼んでいます。「血圧が高い」といわれている人の3分の1の方が診察時に血圧が高めになるという程です。なぜ、医師の前で血圧が上がってしまうのでしょう。 白衣高血圧症の症状は 白衣高血圧もこの感情の変化のために、急激に血圧が上昇しているのです。イライラや感情のたかぶりで血圧が上がることも大変危険なことです。白衣高血圧だから大丈夫というわけにはいきません。 治療や療養に関してのアドバイス 心臓が収縮して全身に血液を送り出す時の大動脈内の圧力が血圧です。心臓は1日に約10万回収縮していますが、心臓の収縮力や血管の抵抗、血液の量などの他、精神的な要素など、実にさまざまなことでその都度血圧は変化しています。 血圧が高い状態が続くことによって、脳血管障害や大動脈瘤破裂、心不全、狭心症などの病気がおこってきます。そのために

肛門周囲からの排膿、痛み

体が疲れたりストレスがたまったりすると、肛門が腫れて、痛くて座れなくなります。年に2回ほど、肛門科で切開してもらっています。悪性ではないとのことですが、この先が心配です。 肛門周囲膿瘍と痔ろうの原因 肛門とその奥の直腸との境界には、粘液を分泌する小さなくぼみが10個前後あります。このくぼみの奥にある肛門腺に大腸菌が入り、膿がたまるのが「肛門周囲膿瘍」です。腫れや激痛、発熱が生じ、切開して膿を出す処置が必要です。これがさらに悪化して体外に通じるうみの管が形成された「痔ろう」です。いぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)などと並ぶ痔の一種で、繰り返し化膿を繰り返すことが原因です。出来た管の形によって治りやすさが変わります。きちんと治すには手術が必要です。 治療や療養に関してのアドバイス 手術は肛門を締めたり緩めたりする肛門括約筋を温存する方が良く、硬くなったうみの管をくりぬいたり切り開いたりして切除し、

腹痛、排便・排ガスの停止、嘔吐

腸閉塞の原因 何らかの原因によって腸が狭くなること、もしくは腸の動きが悪くなることにより腸内容が下の方(肛門側)に流れていかなくなる病気を腸閉塞と言います。開腹手術を受けたことのある方は腸の癒着や索状物により腸が折れ曲がったり、ねじれたりして通過や運動が障害されることがあります。腹痛、嘔吐、ガス・便の排出停止、腹部膨満などの症状や場合によっては重篤な全身症状を引き起こし命に関わる事もあります。 治療や療養に関してのアドバイス 術後腸閉塞の予防法としては暴飲暴食を避け、消化の良いものを食べ、規則正しく食事や排便をして体のリズムを保つことが大切です。おなかが張ってきて痛む時や、ガスや便が出にくいなどの症状がでてきた場合には食事の量を少なくするなどして腸の負担を軽くすることが必要となります。また、腸の動きを良くする漢方薬の大建中湯(だいけんちゅうとう)や六君子湯(りっくんしとう)、四君子湯(しく

肛門痛や出血

肛門の血流が悪くなって、肛門を締めるクッションの役割を果たしている組織が腫れ、いぼのように膨らんだ「いぼ痔(痔核)」には肛門の直腸側にできる内痔核と、外側にできる外痔核があります。 治療や療養に関してのアドバイス 内痔核は排便時に出血したり、痔核が肛門外に飛び出たりすることがあります。症状が軽ければ座薬で様子を見ます。症状が悪化すれば手術となります。内痔核であればジオンという薬品を注射し痔核を固める治療法があります。すべての痔核に実施できるわけではありませんが、痛みも少なく入院も短くなります。日帰り入院も可能です。痔の手術後は排便習慣の改善が大切です。 治療をしても良くならない場合、直腸や肛門のがんや、排便時に直腸が出る「直腸脱」など、他の病気も考えられ、精密検査が必要です。 どこの科にかかるとよいか 肛門科や、消化器科を受診してください。