前立腺肥大症と言われた
男性は中年を過ぎる頃から排尿トラブルがある人が増えてきます。多くの場合、その原因となっているのが「前立腺肥大症」です。最近患者さんが増えている「前立腺がん」では、初期にはほとんど自覚症状はありません。 前立腺とは? 前立腺はクルミのような形をした男性にだけある臓器で、膀胱の下の尿道を取り囲むように位置しています。思春期になると男性ホルモンの産生の増加により発育し、前立腺液(精液の約1/3)を作るようになります。前立腺液は、抗菌作用や精子の運動を活発にするはたらきがあるといわれています。 前立腺肥大症はどんな病気ですか? 前立腺肥大症は、加齢に伴って前立腺が大きくなり、尿道を圧迫し、さらに排尿時に前立腺などの筋肉が過剰に収縮することにより、尿の回数が多い(頻尿)、夜中に何度もトイレに行く(夜間頻尿)、尿が残った感じがする(残尿感)などの「刺激症状」や尿が出始めるまでに時間がかかる(遷延性排尿