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鎮痛剤の効きにくい痛み

阪神淡路大震災で両足をタンスに挟まれました。以来、すねのあたりの筋肉がけいれんしたり、激しい痛みに襲われます。対処法を教えてください。 神経障害性疼痛の原因 この方は両足が長時間にわたって圧迫されたことにより末梢神経が損傷されたと考えられます。このような原因による痛みを「神経障害性疼痛」と呼んでいます。ビリビリと電気が走るような痛みで一般的な鎮痛剤が効きにくいのが特徴です。外傷以外では帯状疱疹罹患後の神経痛、椎間板ヘルニア、糖尿病、手首の正中神経が傷つく「手根管症候群」など多くの疾患が原因となります。 治療や療養に関してのアドバイス 一度傷ついた神経は元に戻りにくいため痛みそのものをなくすことは難しいでしょう。しかし、薬や注射によって和らげることはできます。治療の効果は痛みだけではなく、生活の質(QOL)の改善を目指すことにあります。第一選択薬として「プレガバリン」、「ガバペンチン」という

発熱、のどの渇き、多飲

肥満もなく、比較的若い年齢の人が、急激に糖尿病を発症した場合、インスリンの欠乏による1型糖尿病の可能性が高いと考えられます。また数日の発熱に引き続き、のどの渇き、多飲を訴えたときは、ウイルス感染を引き金に発症した1型糖尿病の可能性があります。 糖尿病の原因は 通常、日本でみられる糖尿病は、1型、2型とその他の型に大別されます。1型はインスリン依存性糖尿病といわれ、日本の糖尿病患者さんの1~3%。以前は若年性糖尿病と呼ばれたように、子供や若年者に多くみられます。発症は急激で、血糖値が異常に高くなります。おたふくかぜ、風しん、コクサッキーB4、Epstein-Barrなどのウイルス感染や、それを引き金に起こった炎症(ラ氏島炎)によって膵臓のランゲルハンス島が破壊され、血糖を制御するインスリンを分泌できなくなり発症します。ウイルス感染が引き金と言っても他人に1型糖尿病がうつることはありません。2

歩き始めた幼児の扁平足

扁平足は足の内側にある「土踏まず」と呼ばれるアーチ構造が下垂した状態です。一言に「扁平足」といっても、その原因によって対応は異なります。 歩き始めにわかる扁平足の原因は 治療=「矯正靴」と呼ばれる装具を使う 治療や療養に関してのアドバイス 1については手術適応になることがありますが、2、3、4はそれ程心配しなくても大丈夫ですし、5、6についても治療の要請があれば治療するといった程度です。  装具をつける期間は病因や個人差によって変わりますが、2の場合は3才ころまで、3、4の場合は中学、高校生ならば土踏まずの部分が高くなっている市販のスポーツシューズを勧めます。 扁平足は、ほっておいても日常生活に支障が出ると言うことはありませんが、長時間の立ち仕事や歩行がつらかったりして困ることがあります。また長期にわたり不自然な形で体重が足に加わるために、関節や腱に炎症を起こすこともあります。足は骨と筋肉

血便、肛門からの出血

便に血がついた、排便時に出血したという訴えは比較的多い訴えですが 多くの方は痔ではないかと思われるようです。しかしその原因は痔からの出血ばかりではなく、大腸の癌や出血性大腸炎などたくさんの原因があり、治療を始めるためには出血の原因が何なのか調べる必要があります。 血便、肛門からの出血の原因は 一般的に便と混ざっていない鮮血は肛門や直腸からの出血が多く、直腸癌などの悪性腫瘍や直腸ポリープと呼ばれる良性腫瘍からのこともあり症状のみでは区別が困難です。また出血性直腸潰瘍などの疾患もあり検査が必要になります。また直腸より口側では出血して便と血液が混ざることが多く、直腸と同様に癌やポリープの腫瘍が原因の一つとして挙げられます。そのほか、比較的多い出血原因が結腸憩室からの出血で、これは結腸の壁に袋状の憩室ができ炎症や出血などを惹き起こす疾患です。比較的高齢者に多い病気として大腸の血行障害が原因と考えら

血液検査でコレステロールの値が低い

コレステロール(飽和脂肪酸)は細胞の外壁にあたる細胞膜に硬さと張りを与えたり、水をはじく性質を生かして細胞の内部を外側の環境から守る役割を果たしています。ステロイドホルモンやビタミンDなどの材料でもあります。 コレステロール値が低下する病気は 肝臓自体の病変(肝硬変など)甲状腺機能亢進症(バセドー病)栄養障害 など 治療や療養に関してのアドバイス 検査の結果、異常がなければ、特に心配することはありません。コレステロールの値が少し低くても問題のないことがほとんどです。食事なども変える必要はないでしょう。 どこの科にかかったらよいか 肝臓や甲状腺などに病気のあることもあります。まず、内科医を受診して下さい。

ダイエットで無月経に・・・どう対応?

無月経が妊娠や更年期以外の原因で起こると、体のどこかに異常のあるサインです。3ヶ月以上月経がない時を無月経といいます。無月経は放置すると重篤な無月経に移行します。あまり長い間放置せず、婦人科の受診が必要です。ダイエットにより無月経になるのは「体重減少性無月経」と呼び、これは最近のダイエットブームを反映してか、思春期以降の女性に大変多い病気です。 ダイエットにより無月経になる原因は 「体重減少性無月経」の場合は卵巣そのものの異常ではありませんから、将来「妊娠できない」心配はまずありません。 治療や療養に関してのアドバイス 無月経を治すためには、まずバランスのよい食事をとり、体重を元に戻すのが第一です。無月経が長期にわたるときには、骨粗鬆症予防のためにホルモンの補充療法を用いることもあります。きちんと月経がくるようになるには時間がかかるかもしれませんが、信頼できる医師の元で焦らず気長に治療する

風邪のひき始め

風邪はよくある病気です。どなたもが風邪にかかったことがあるはずです。たいていは数日のうちに自分の体力で治していくのですが、つらい時期が続く場合があります。また、持病を持っている方、高齢の方の場合、重症となる場合があり、早めの対策が必要です。風邪は万病の元です。風邪のひき初めには漢方薬が有効です。早めに漢方を飲んで、早めに治しましょう。 治療や療養に関してのアドバイス ・その他にも風邪の漢方薬はたくさんあります。うまく使い分けるとよく効きます。 ・これ以外にも、風邪がこじれた時、風邪がなかなか治らない時、風邪の治りかけの時などの漢方がたくさんあります。 どこの科にかかったらよいか 内科にかかって下さい。漢方を出されている先生も多くいらっしゃいます。

アレルギーは突然に出るの?

喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎、じんましんなどで、アレルギー性の病気と診断を受けて、今までは何ともなかったのに急にどうしてアレルギーが起こってしまったのかと不安と疑問をお持ちの方も多いと思います。 アレルギーの種類は 私たちの生活の中で身のまわりのものすべてのものに対して、アレルギーを起こす可能性があります。その中でも多いのが次のようなものです。 アレルギーが出るには体の中で、アレルギーの原因となる抗原に対する抗体(抗原を排除しようとする物質)が作られる必要があります。それまで抗体を作らなかった物質に対して妊娠、肝臓、胃腸の機能低下などにより体内に抗体ができることがあり、前触れもなくアレルギー症状が出ます。人体の免疫機構は複雑でストレス、偏食、感染症でも普段は出ないアレルギー反応が出ることがあります。自分では気がつかなくても体内では変化が起こっているのです。 治療や療養に関してのアドバイス

PSAが高いといわれた

・前立腺がん前立腺がんは、主に前立腺の外側(外腺)から発生する悪性の腫瘍で、その発生、進行には男性ホルモンが深くかかわっています。前立腺がんが大きくなると尿が出にくいなどの症状が出てきますが、早期のがんはほとんど無症状でゆっくり進行します。また、骨やリンパ節に転移し痛みなどの症状で発見される場合もあります。早期に無症状である前立腺がんは、PSA検査の普及により早期発見が可能ながんとなりました。 前立腺がんスクリーニング検査 血清PSA測定をするPSA検査は、住民検診、健康診断、人間ドック、かかりつけ医における前立腺がんのスクリーニング検査として勧められています。 PSAとは PSAはProstate Specific Antigen(前立腺特異抗原)の略号で、前立腺がんの腫瘍マーカーとして、前立腺がんの早期発見、病気の進行程度の推測や治療経過観察中の再発・再燃を診断する上で役立っています。

ベビーシッターをご利用の研修医・勤務医の皆様

兵庫県医師会では、平成25年4月1日より、県内の医療機関に勤務されている研修医、勤務医の方にベビーシッター料金の一部を負担致します。詳細については、下記のご案内をご参照くださいます様、宜しくお願い申し上げます。 ベビーシッターをご利用の研修医・勤務医の皆様(ご案内)申請書