健康アドバイス

成長期の腰の痛み

腰痛の原因は 脊椎分離症は健康な成人の4~8%でみられ、必ずしも腰痛が発生するとは言えません。 成長期の青少年やスポーツ選手に多く見られる脊椎分離症の中で、最も多いのが骨盤に近い腰椎の分離です。腰椎の椎弓と呼ばれる部分が疲労骨折し、骨と骨が離れたままの伏態になります。自然治癒もありますが、分離症が一度完成すると、再び分離部がゆ合することはありません。 治療や療養に関してのアドバイス 腰痛予防には、日常生活での注意として、長時間立つときには両足をそろえて立たない、中腰になる姿勢を避ける、固い布団に横向きで軽く膝を曲げて寝るなど、腰への負担を軽減することが大切です。分離症の症状の軽いうちは、薬の服用、理学療法でよいと思います。症状が改善しない場合には、痛みを引き起こしている炎症そのものを鎮静化させるような注射や装具療法など、もう少し強い治療をすることもあります。ただ、分離した骨を固定する手術は

コンタクトレンズを使うときの注意

コンタクトレンズは眼の表面である角膜に直接乗せて視力を矯正するものです。コンタクトレンズは高度管理医療機器であるため、眼科医の指示のもとで、自分に合ったレンズを正しく使用することが重要です。コンタクトレンズには素材によってソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズがあり、双方にメリット、デメリットがあります。最近ではソフトコンタクトレンズが主流ですが、眼の状態によっては、ハードコンタクトレンズを使わなければならない場合もあります。ソフトコンタクトレンズには1日使い捨てレンズ、毎日外してレンズケアを行い再装用するタイプでは、2週間のタイプが主流です。ハードコンタクトレンズは、長く使われがちですが、メーカー保証は1年がほとんどですので注意が必要です。それ以外、乱視矯正用のレンズや、遠近両用のレンズもあります。 コンタクトレンズで起こる障害 コンタクトレンズにより眼の表面の角膜が覆われると、

心臓の運動療法

心臓リハビリテーションってどういうものですか? 心臓病で治療を受けた方がその後も適切な運動を続けることによって病気の再発を予防し、症状を改善させるのが「心臓リハビリテーション」という運動療法です。 治療の際の注意点はありますか? 心臓の動きの悪い方に運動による負荷をかけるので循環器の専門医や心臓リハビリテーション指導士という運動療法の資格を持った理学療法士、看護師らの指導の下で事故が起こらないようにして取り組みます。運動強度の目安として「ボルグスケール」という指標があり、安静時の「6」から疲労困憊の「20」まで3の段階に分けたときに「楽からややきつい」に相当する「11~13」程度の運動が最も適した運動の範囲とされています。状態によっては自己流で誤った運動をするとかえって危険なこともありますから必ず専門家に運動の仕方や注意事項等を十分に指導してもらってから始められるといいでしょう。運動療法に

物忘れ

物忘れから気付くことが多いアルツハイマー型認知症は、60歳以上の方を対象にしたアンケートでは「罹りたくない病気」の第一位です。65~70歳の5%、85歳以上の場合、35%ほどが認知症になっています。 アルツハイマー型認知症の原因は 脳神経細胞が次々と変性し、脱落していくことはわかっているのですが、本質的な原因は未だに不明です。しかし、有力な仮説として、発症の10年以上前から脳内にアミロイドβと呼ばれる異常な蛋白質が沈着し始め、これが正常な神経細胞の代謝を阻害し、神経細胞内に過剰にリン酸化したタウ蛋白が増えることで細胞死を起こすと考えるアミロイド仮説があります。 治療や療養に関してのアドバイス 本人も物忘れが増えたことを自覚する認知症の前段階の時機があり、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)と呼ばれます。ところが、この時期に医療機関へ相談に訪れるケースは

ギザギザ・チカチカが見える

両目の視野の一部に突然ピカピカと光るぎざぎざ模様が見える症状の閃輝暗点は、ぎざぎざ模様の中は見えにくくなりますが、5分から20分程度と比較的短時間で目の症状は治まります。症状が治まったあとで片頭痛が起こることもあります。 閃輝性暗点の原因は 見えにくくなるのは脳の視覚の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するためと考えられています。その後血管が拡張し神経を刺激して片頭痛が起こります。 原因は睡眠不足、ストレス、肩こり、喫煙など多種さまざまな要因が指摘されていますまれに脳梗塞、脳腫瘍が原因となることがあります 治療や療養に関してのアドバイス 若い人に多い病気で、突然発作的に現れます。現れた時は安静にしてください。喫煙がきっかけになる場合もあります。目の症状だけの人、片頭痛だけの人もあります。目の症状や激しい頭痛が月2回以上ある人は予防薬の使用を勧めます。念のため脳の疾患をCTやMRIで調べる

抗がん剤治療にともなう下痢

25年前に胃がん、20年前に大腸がん、昨年また胃がんで胃・脾臓・胆のう・大腸の一部を切除しました。抗がん剤で下痢になり薬を飲んでいますが治まりません。何かいいアドバイスは? がん治療にともなう下痢の原因 胆のうや胃・大腸など消化にかかわる臓器を摘出あるいは切除されているため、消化酵素が充分に分泌されなかったり、飲食物を消化吸収するスペースが少なくなり、消化不良を起こしていることが考えられます。抗がん剤も下痢を引き起こすものが多く、複合的な影響で下痢が続いているものと思われます。 治療や療養に関してのアドバイス 長引く下痢により栄養の吸収が不十分となり、全身の疲労感、無力感が強くなり、体のさまざまな機能低下の原因になります。漢方ではこのような状態を「正気(せいき)」が消耗していると考えます。正気の消耗によって、消化、吸収の機能を表わす「脾(ひ)」の働きや体を温めて脾の機能を支える「腎(じん)

胃のポリープ

胃ポリープの原因 胃粘膜の細胞が増殖し、盛り上がってできた病変を胃ポリープといいます。一般的に自覚症状はなく、集団検診や人間ドックで見つけられます。組織の性質により「過形成性ポリープ」と「胃腺腫」に分けられます。「過形成性ポリープ」は胃炎の延長のような組織で、大きくなるとびらんや出血を伴い貧血の原因になることがあります。「胃腺腫」は腫瘍性でがん細胞を含むことがあります。 治療や療養に関してのアドバイス 見た目からは良性悪性を判断しにくく、内視鏡で病変の組織の一部を採取して詳しく調べる必要があります(生検)。この結果、良性で小さいものなら経過観察でいいでしょう。悪性が否定できない場合や大きさが1~2cm以上のものは切除した方がいいでしょう。切除は内視鏡で行います。電気が通る輪(スネア)でひっかけて焼き切ったり、電気メスではがし取る方法があります。痛みはあまりありませんので、鎮静剤を投与します

急に左右対称に起きる手足の脱力としびれ

手足の脱力としびれが左右対称に起こってくる病気の一つにギラン・バレー症候群があります。その他、脊髄損傷、脊髄梗塞、脊髄腫瘍なども急激に症状がでてくることがあります。ギラン・バレー症候群の頻度は10万人に1~2人で小児から成人まで幅広く発症します。 ギラン・バレー症候群の原因は ウイルスなどの感染がきっかけとなり、それを防御するために働く免疫機能が異常に反応し、発症するという説が有力です 風邪や下痢などの症状があった数日から約2週間後に、急に手足に力がなくなり、歩けなくなる、物を持ち上げることができないといった症状が起こります。特に足から次第に上半身にしびれや脱力が広がることも特徴です。そうした症状は数日から一週間ぐらいで進行し、場合によっては、全く動けなくなることもあります。さらに症状が激しい場合には、食べ物を飲み込む、言葉を発するといったこともできなくなります。また、呼吸に関する筋肉に麻

睡眠中の呼吸停止と激しいいびき

睡眠中、1時間に10秒以上の呼吸停止が5回以上、または、7時間の睡眠中に呼吸停止が30回以上あることを閉塞型睡眠時無呼吸症候群と言います。呼吸が停止すると、停止した時間分だけ、脳などに酸素が送れなくなり、肥満・糖尿病・高血圧などの生活習慣病、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞のもとになります。怖いですね。 「睡眠時無呼吸症候群」の原因は 鼻から気管までの間(上気道)が睡眠中に狭くなることが原因です。 ~まずいびきの有無を調べてみて~ 日中異常な眠気に襲われることが多い場合も要注意です。 治療や療養に関してのアドバイス 診 察まず問診とアレルギー検査などでほかの疾患の疑いがないか探る。続いて、鼻やのどを内視鏡で確認し、閉塞しやすい構造かどうか調べる。睡眠中の様子を詳しくデータでみるために、自宅で携帯式の測定機器を付けるか、入院して1晩寝ている間睡眠ポリグラフ検査をします。治 療睡眠中に充分な空気を吸い

労作時息切れ・呼吸困難感

拡張型心筋症で「植え込み型除細動器」の手術を進められています。どうしたら良いでしょうか? 命にかかわるような危険な不整脈がみられる場合、植え込み型除細動器(ICD)はとても有効な予防手段です。不整脈にはさまざまな原因がありますが拡張型心筋症も心臓の収縮障害を起こし、息切れや疲労感があり心室頻拍が出ているようならICDの手術を考慮します。 植え込み型除細動器(ICD)とはどのような機械ですか? 心臓は1日に約10万回も拍動しています。電気信号がうまく伝わらず拍動が早すぎたり遅すぎたりして不規則になるのが不整脈です。心臓のリズムが狂った状態が続くと失神したり胸が苦しくなって死亡する危険性もあります。ICDはそのような危険な不整脈を検知し、ペースメーカーのように電気刺激を出したり、電気ショックを行って脈を正常に戻します。 手術はどのように行うのですか? 一般的に手術時間は2~4時間程度で行われて