発熱、のどの渇き、多飲
肥満もなく、比較的若い年齢の人が、急激に糖尿病を発症した場合、インスリンの欠乏による1型糖尿病の可能性が高いと考えられます。また数日の発熱に引き続き、のどの渇き、多飲を訴えたときは、ウイルス感染を引き金に発症した1型糖尿病の可能性があります。 糖尿病の原因は 通常、日本でみられる糖尿病は、1型、2型とその他の型に大別されます。1型はインスリン依存性糖尿病といわれ、日本の糖尿病患者さんの1~3%。以前は若年性糖尿病と呼ばれたように、子供や若年者に多くみられます。発症は急激で、血糖値が異常に高くなります。おたふくかぜ、風しん、コクサッキーB4、Epstein-Barrなどのウイルス感染や、それを引き金に起こった炎症(ラ氏島炎)によって膵臓のランゲルハンス島が破壊され、血糖を制御するインスリンを分泌できなくなり発症します。ウイルス感染が引き金と言っても他人に1型糖尿病がうつることはありません。2